株式の売り時の考え方について ~直近のAT&Tの発表から考える 2021.5.19~ | やまブログ 米国株投資をしよう

株式の売り時の考え方について ~直近のAT&Tの発表から考える 2021.5.19~

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今回は、株式の売り時の考え方について書いていきたいと思います。

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そもそも大前提として、私は長期投資の方針でいわゆる「バイ・アンド・ホールド」なのですが、買った株を絶対に売らないかというと必ずしもそうではありません。
銘柄選定をしっかり行って積み上げてきたものを、一転して方針を変えてまでも売る判断をするのは、主に下記の場合です。

①方針が大きく変わった時

②不正があった時

まず、「①方針が大きく変わった時」ですが、例えば、高配当株投資の為に買い進めていた銘柄で、今まで順調に配当金を出してくれていたのに、減配や無配転落となった場合は、売る判断をしています。

高配当株投資の為の銘柄は、安定的に利益を上げてくれてそれを原資に安定的に配当金を出してくれるという前提で、市場や会社の事業としては頭打ちになっていることはある程度目をつぶって投資しています。
米国企業は、株主に還元する思いが強いので、長い期間にわたって連続して配当金を増やしてくれる(連続増配)ところが多く、私も個別株についてはそのような銘柄中心で投資しています。まぁ、景気は浮き沈みがありますし、会社も永続的に調子が良いということはあり得ないので、その場合は配当を維持となるのも仕方ないとは考えています。

でもやはり、減配となるともう諦めますね。無配転落は論外です。
もともと成長性があまり無いことに加えて、収益も上げられないということになると、長期的な視点で見ても投資する価値は無いのかなと個人的には考えて、スパッと手放しています。

ちなみに、5/17~5/18にて、私も持っている、AT&T(T)の株価が乱高下しました。
これは、5/17に、AT&TがWarnerMediaとDiscoveryの統合を発表し、WarnerMediaとDiscoveryが新会社を設立。
新会社はスピンオフするので、AT&Tの株主は新会社の71%の株式を取得(Discoveryの株主は新会社の29%の株式を取得)することになります。
スピンオフ及び新会社設立は2022年頃の予定のようです。
・・・ということで、「Disneyに次ぐ業界第2位の巨大ストリーミング会社が設立」「AT&Tは、お荷物状態のストリーミング事業を売却して、すっきり損切りし、通信事業に専念」「ストリーミング事業は現状は上手くいっていないが、Discoveryと組んだのは好感」ということで、急騰したのもつかの間、発表された内容をさらに詳しく見てみると、下記の一文が・・・。

「スピンオフ後の配当は、200億ドル以上と予想されるフリーキャッシュフローの40~43%を充てる」

分かりづらいのですが、何を言っているのかというと、フリーキャッシュフローの200億ドルの40~43%=80億ドル~86億ドルを配当金に充てるということです。
2020年の配当金支払総額は150億ドルでしたので、単純計算で約半額になるということです。
2020年の1株当たり配当金は、2.08ドル(税引前)に対して、スピンオフ後の配当考え方を当てはめると、1.10ドル(税引前)辺りになるとのことです。
大幅な減配を行うということを、回りくどく言ったということですね。

AT&Tの株式を買っている人は、配当金目当てですので、減配するということが明確になったことにより、それを嫌気して急落したという状況です。

私は、恥ずかしながらこのニュースをリアルタイムではチェックできておらず、また、長期の指値を入れっぱなしにしてしまっていたので、当然急落時にしっかり刺さってしまい、無事買い付け出来ていました・・・。
減配するということですので、売る方向で進めています。

株式投資は各々の判断・責任で行うもので、いろいろな考えがあると思いますし、どれが正解なのかということはわからないので、ホールドしておくという選択肢も当然あると思います。

AT&Tとしては、通信事業に専念することで、効率よく収益を上げていきたいという思いや、ストリーミング事業は競争が激しいですが、上手くいけば新会社にもAT&Tにもメリットはあるので、将来性に期待出来る可能性はあると思います。
但し、36年連続増配してきた会社が減配するというインパクトが個人的には強いなぁ・・・。
分かりにくい表現をしたのも、後ろめたい気持ちがあったのかな・・・。

ここは最初に決めた方針に従って、淡々と進めていきたいと考えています。

次に「②不正があった時」ですが、もうこれははっきり言って論外です。株主をナメていると言わざるを得ないですね。
具体的には、粉飾決算や不祥事が起こった時は、スパッと売ります。
会社の風土とか体質というものは、そうそう簡単には変わらないもので、一回起こしてトップや役員が謝罪したとしても、時間が経ったらまた不祥事が起きてしまうことが多いです。

不祥事が起こると会社のイメージダウンに繋がり、それが売り上げや利益にも影響してきます。
そのようなことを何度も繰り返す、株主を大事に思ってくれないような銘柄を長期で持つメリットは無いですし、そもそも持っておきたいとは思いません。
あくまで個人の考えです。

長くなりましたので、今回はここまでとします。
それでは。

投資は自己責任でお願いします。
自分のお金のことですので、しっかり勉強して経験を積みましょう。

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