米国の債務上限問題について | やまブログ 米国株投資をしよう

米国の債務上限問題について

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今回は、米国の債務上限問題について書いていきたいと思います。

債務上限問題とは

米国は、新型コロナがもたらした不景気からの脱却を図るために、強力な金融緩和政策を行っている最中ですが、主な内容としては、

・政策金利のFF金利の誘導目標を、0~0.25%とする。(短期金利がゼロ金利)
・米国国債を月に800億ドル購入
・住宅ローン担保証券(MBS)を月に400億ドル購入

となり、短期金利をゼロ金利にすることと、債券を凄いペースで購入することで、市中にお金をたくさん行きわたらせるという政策を続けてきていますが、その中の「米国国債を月に800億ドル購入」について、困ったことが起きています。

「債務上限」=米国連邦政府が国債発行等で借金出来る債務残高の枠がいっぱいになってきており、新たに借金をする場合は、議会の承認を経て、枠を引き上げないといけません。
しかし、何らかの要因で枠を引き上げられなかった場合は、新たに国債が発行できないので、資金調達が出来なくなり、債務不履行(デフォルト)となってしまいます。

そして、現状は議会の承認がなかなか得られる状況とはなっておらず、民主党と共和党の間での激しいやり取りが続いている状況で、不安定な状況が続いていることから、金利上昇(米国債券は大丈夫なの?)に引っ張られての株価下落ということになっています。

議会でのやり取り

民主党としては、まだ新型コロナの経済に及ぼす影響が続いているとして、一刻も早い債務上限の引き上げを求めており、民主党・共和党が手を取り合って合意しましょう(議会全体として合意しましょう)という主張をしているのに対し、共和党はとしては、これまでも膨大な金額をつぎ込んできており財政赤字の拡大や財政問題が出てくることを懸念していることと、そもそも民主党が議会の過半数を取っていることから民主党単独で進めればよいという主張をしており、今のところ平行線です。

民主党・・・「一刻も早く、債務上限を引き上げたい!共和党も合意した上で法律を通したい!

共和党・・・「際限なく債務上限を引き上げて大丈夫なの?財政は大丈夫なの?制限を付けた方がよいのではそんなに法律通したいのなら民主党で単独でやって!

ということで議会がゴタゴタすることは、これまでも無くはないことではありますし、最終的には何らかの落としどころに落ち着くのが世の常なのですが、まぁ、今回の件はミスったら影響が計り知れないので、

パウエルFRB議長・イエレン財務長官・・・「ゴタゴタしてる場合じゃないでしょ!早く債務上限を引き上げてよ!デフォルトしてしまうよ!!

ということで、いろいろと騒がしくなっている状況です。

個人的見解

ちなみに、現状は様々なテクニックを駆使して何とかなっているようですが、期限となる10月18日を過ぎると政府機関をストップするという大きな影響が出てくるとのことで、これは何としても避けたいところでしょう。

個人的には、最後の最後では上手くまとまるのではないかと思っていますが、それまでのゴタゴタの影響で市場は不安定な状況になってしまうと思っています。

ですので、積極的に買い進めるという感じでは無いかなと思っています。

(10月18日を無事通過したとしても、7-9月期の決算発表、11月初旬のFOMCとまだまだ不安定な状況が続きますし・・・)

長くなりましたので、今回はここまでとします。
それでは。

投資は個人の責任にてお願いいたします。
自分のお金のことですので、しっかり勉強して経験を積みましょう。

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