やまブログへようこそ。
今回は株式投資を行うにあたって、こんな株式投資はダメということで書いていきたいと思います。
私は「長期的視点」で「投資する」という方針ですが、決して他の方針を否定するということではありません。
せっかく、それぞれの思いを持って株式投資を始めたのに、荒波に揉まれる中で自分を見失って、パニックになって、最後は株式投資から退場することになってしまうのはもったいないことです。
長い間、市場に居続けることが大事なことと考えていますので、それを阻害する要因を下記に書いていきたいと思います。
ダメなこと
自分のリスク許容度を超えて投資をする
→リスク許容度とは、「どれだけリスクを取ることが出来るか」ということで、言い換えれば資産がどれだけ増えたり減ったりしても許容できる(心穏やかに過ごす)ことが出来るのかということです。
ちなみに、投資の世界で言うリスクとは、危険性ではなく、増えたり減ったりの幅のことです。
具体的には、
年齢(若い人ほど、損失が出てもリカバリーできる時間がある、投資に掛けられる時間が長い=リスク許容度が高い)
収入(多い人ほど、投資に回せる金額が大きくなる=リスク許容度が高い)
投資経験や知識量(経験や知識が多い人ほど、資産が増えたり減ったりすることに動じなくなる=リスク許容度が高い)
性格(ある程度の損失が出ても許容できる人もいれば、少しの損でも許さないという人もいるので、それによりリスク許容度が変わります)
家族構成(独身と家族持ちであれば、自由に投資に回せる金額が変わってくるので、それによりリスク許容度が変わります)
等々の要因により、個人差があります。
リスク許容度は、大きければ多くのお金を資産運用に回せるという面はありますが、そもそも他人と競うものではありません。一人ひとりが適正なところを見つけて、日々穏やかに過ごすということの方が大事です。日々の株価の動きにドキドキしてしまう状態は、リスク許容度を超えている状態と言えます。(何事もやり過ぎはダメです)
よく、投資は怖いという考えを持たれている方の中には、「生活に必要なお金も突っ込んで大きな損失を出した話を聞いた」とか「投資に失敗して大きな借金を背負った話を聞いた」ということが強い印象として残っている場合があります。確かに株式投資やその他投資商品は元本保証では無いので、損失が出てしまうこともありますが、上記に関してはそもそも個人のリスク許容度を超えた無茶なやり方をしたことが問題なのであり、投資自体が怖いということとは話が違います。
リスク許容度を超えた投資は、絶対にダメです。
投資の目的・方針がブレる
→投資を始める際に、目的や方針を決めておきましょうという内容を以前に書きましたが、投資期間が長くなって様々な勉強をするにつれて、投資系のインターネットの記事や他の投資YouTuber等のいわゆる「インフルエンサー」と呼ばれる方の投稿内容が気になってくることが出てきます。
視聴者の目を引きたいという観点から仕方ない面はあるのですが、結構派手な見出しを出して、「株式投資ですぐに○千万円増えた!」とか「寝ている間に倍になった!」という投稿をされる方もいますし、「○○という銘柄がこれから伸びる」とか「○○という銘柄はもうダメだ」という投稿も度々目にすることがあります。
上記に出てくる人と我々とはリスク許容度が違うはずですので、単純に考えに流されて同じことをするのはおすすめできません。
例えば、最初は長期的な目で銘柄選定し「バイ・アンド・ホールド」の戦略だったにもかかわらず、情報の波に流されていき、いつの間にか他の人の意見に右往左往してごちゃごちゃするような状況というのは、よくないということです。
また、長期投資するはずがいつの間にか短期投資がメインになってしまったり、投資を行っているはずがいつの間にか投機(ギャンブル的な要素が強いもの)になっていたりすることもよくないです。
投資の目的・方針を決めたときは、自分でいろいろと考えて、理屈付けして、納得したはずなのに、それがブレてしまうということは投資における芯が無いという状態で非常に危険です。自分のお金のことですので、他の人の考えを参考にして勉強するというのは良いと思いますが、あくまで投資の判断は自分で行うべきですので他人まかせにして良いものではありません。
詐欺やぼったくり商品に投資する
→投資の世界は、詐欺や詐欺とは言えないがぼったくり商品が横行しており、被害に合っている方が結構多いです。
詐欺に関しては、「甘い話には気を付けましょう」と言うことしかないですが、元本保証というのは無いということと、だいたいの相場観を頭に入れておくことと、一発逆転は無いということを心がけておく必要があると考えています。
投資商品で元本保証というものはありませんので、これを言ってきたら、即座に疑うべきです。
だいたいの相場観としては、株式投資であれば、長期的な視点でおしなべて年3~7%辺りのリターンが現実的だということを頭に入れておけば、高すぎるリターンを提示された時に違和感を感じることが出来ると思います。
また、生活が一時的に苦しくなった等でパニックになっている隙をついて、「一発逆転」的な話を持ってくるということもありますが、そもそも一発逆転は無いということを心に留めておきましょう。滅多にないからドラマとかになるのであって、無いものは無いのです。
日頃から倹約に努めて、生活に必要なお金の数か月分を貯めておくという対策をしておけば、パニックになって変な気を起こす可能性を幾分か減らすことが出来ると思います。
詐欺とは言えないがぼったくり商品に関しては、大手証券会社や銀行、郵便局の窓口で扱っている投資信託は総じてダメです。なぜならば手数料が高すぎるからです。上記で扱っている投資信託は、購入時手数料に約3%、運用手数料として年に約2%、解約時にも手数料を取るというものが多いのです。
株式投資のリターンが長期的な視点でおしなべて年3~7%辺りであることに比べて、買った1年目は3%+2%=約5%もの手数料を引かれてしまいます。これは運用成績が良かろうが悪かろうが関係なく掛かるので、運用でしっかり利益を出していても手数料を引かれたらマイナス・・・ということも十分にあり得ます。(主にネット証券で扱っているインデックス投資の投資信託は、購入時手数料は0、運用手数料は年に0.1~0.2%程度です。違いすぎます。)
扱っている投資信託自体も、分散が不十分だったり、毎月分配型だったり、そもそも何に投資しているのかわからないものだったりと残念なものが多いです。何に投資しているのかわからない=宣伝文句は良いが中身がわからないというものですので、投資家側も中身の調べようがないことから、「何となく良さそう。プロに任せよう。」という安易な考えで投資してしまうというパターンが多々あります。
自分が理解できる、納得できるものに投資することが大事です。インデックス投資であれば、ダウ平均やS&P500、日経225等に連動することを目的としているので、何倍もわかりやすいですよね。
そもそも、なぜこのようなことになるのかというと、投資する人と販売する側(大手証券会社、銀行、郵便局等)では向いている方向が違うからです。投資する人は資産を増やしたいもしくは減らしたくない(当たり前ですが)と考えているのに対して、販売する側は手数料収入で稼ぎたいと考えています。販売する側としては投資する人の資産がどうなろうが知ったことではなく、運用成績は関係なく、単純に多くの手数料が稼げる商品がたくさん売れればよいという状況になっており、必死で営業を掛けてくる原因となっています。
もはや、大手証券会社や銀行・郵便局の窓口で投資信託を購入することは百害あって一利なしと言えます。
ネット証券を利用し、手数料が安いインデックス投資の投資信託を購入する方が日々を心穏やかに過ごすことが出来ると言えます。
長くなりましたので、今回はここまでとします。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
自分のお金のことですので、しっかり勉強して、少しずつ経験や知識を積んでいきましょう。