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今回は、9月21日~22日にかけて行われたFOMC(連邦公開市場委員会)についてまとめてみました。
FOMC後に行われた、パウエルFRB議長の会見要旨は下記の通りです。
パウエルFRB議長会見要旨
・FRBは経済回復完了まで金融政策による経済支援を確実にする
・新型コロナが経済回復の遅れに影響を及ぼしているが、時間とともに軽減されるだろう
・労働需要は非常に高い
・新型コロナ(デルタ株)の影響で8月は雇用の回復が起こらなかったが、今後は段階的に回復するものと思われる
・インフレは上向きのリスクがあるものの一時的
・テーパリングについての議論を行い、11月のFOMCにて実施が決定される可能性あり
・経済回復が軌道に乗れば、来年中頃のテーパリング終了が適切となる可能性あり
・テーパリングを進めるのに非常に堅調な雇用統計は必要ない
・テーパリングを開始しても利上げ開始の条件が整うにはほど遠く、テーパリング完了前の利上げは想定していない
・テーパリングは段階的に行う。適切であればペースを加速もしくは減速する可能性あり
・中国恒大集団の状況は中国固有のものと思う
・適切なタイミングでの債務上限引き上げが極めて重要
9月22日の米国市場の動きについて
9月22日の米国市場の動きは、
始値 | 高値 | 安値 | 終値 | 前日比 | |
ダウ平均 | 34,006.87 | 34,440.42 | 34,006.87 | 34,258.32 | +338.48 |
S&P500 | 4,367.43 | 4,416.75 | 4,367.43 | 4,395.64 | +41.45 |
ナスダック | 14,800.59 | 14,950.12 | 14,767.02 | 14,896.85 | +150.44 |
となり、結果としては3指数とも上昇しました。
寄りからじわじわと上げて始まり、パウエルFRB議長の会見時に不安定な動きを見せたものの、概ね堅調でした。
今後の見通し
次回のFOMCは11月2日~3日にて行われます。
・テーパリングの具体的な内容についての正式発表
(とは言いつつも、上記発言より2021年11月に発表→2021年末に開始→2022年中頃に完了ということで進むようです)
・利上げについてのより踏み込んだ言及(もあるかも)
今回のFOMCの状況を見ると、2022年に1回はありそうな見込みです。
というところが主な注目点になるかと思います。
所感
2021年9月のFOMCについては、直近の米国市場が軟調な動きだったこともあり、どのような発言が出るのかが心配されましたが、結果としては概ね予想通りだったということで、とりあえず一安心しました。
それにしても、パウエルFRB議長のメッセージの出し方を見ると、米国市場に相当気を遣っているというというか政策転換で暴落するという事態は何としても避けたいという思いが改めて伝わりましたね。(まぁ、過去の方の例もあるので仕方ないと言えばそうですが・・・)
テーパリングについては、時期等についてある程度踏み込んだ発言をされたので、市場に対して「織り込んでおけよ」というメッセージを出したということかと思いますので、2021年末に始まる(であろう)際に米国市場が混乱するということはほぼ無いのかなと思っています。(中にはパニックになる人もいるかもしれませんが、すぐに回復すると思っています。)
利上げについても、「テーパリングとはリンクしないよ」というメッセージを出したことで、将来的に利上げを行う方向性は示しつつも早急には決めない。状況を見つつ徐々にアナウンスをしていくので、「徐々に織り込めよ」ということを暗に示したと思っています。
いずれにしても、当面の関心事であった、テーパリング・利上げについてはある程度の方向性が明確になったことで、市場に安心感をもたらしたということで、今回のFOMCは上手く乗り切ったということでよろしいかと思います。
但し、まだ恒大集団の件含めてチャイナリスクがどこまでのものなのかが明確にはなっていませんし、デルタ株の影響を受けた中での10月中旬からの企業の決算発表も気になります。雇用は戻ると個人的には思っていますが、高い水準で来ているインフレ動向も気になるところです。
引き続き、警戒しつつも押し目買いのチャンスを伺っていきたいと(個人的には)考えています。
長くなりましたので、今回はここまでとします。
それでは。
投資は個人の責任にてお願いいたします。
自分のお金のことですので、しっかり勉強して経験を積みましょう。

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