代表的な米国債券ETFについて | やまブログ 米国株投資をしよう

代表的な米国債券ETFについて

やまブログへようこそ。

以前に、米国株式投資のリスク分散の選択肢の一つとして、債券及び債券ETFについて書きましたが、今回は代表的な米国債券ETFについてより具体的に書いていきたいと思います。

米国市場で取引できる債券ETFで代表的なものとしては、
①AGG
②LQD
③BND
が挙げられます。
米国市場に上場されているので、米国の個別株や株式ETFと同じような感じで売買することが出来ます。
(他にもたくさんあります。ほんの一例です。)

いずれも債券ETFですが、内容が違っており、それぞれに特徴がありますので、これから見ていきたいと思いますが、結論から言うと、いずれも投資の選択肢に入れてよいと考えられるものとなっています。どれを選ぶかは目的・方針・個人の好みになってくるのかなと思います。

※特徴欄は個人の感想も含まれておりますので、あくまで参考としてください。

①AGG

・名称:iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF
・運用会社:ブラックロック社
・設定日:2003年9月22日
・経費率:年0.04%
・投資銘柄数:業種は政府機関や政府保証付不動産担保証券で70%近く。資本財・サービス、金融機関を加えた4業種で90%超。格付けはAaaが70%近くを占めており、リスクが非常に低いところに投資している。
・分配金支払月:毎月
・特徴:とにかくかなり信用力が高い債券ETF。
 債券ETF自体が、株式投資と違う動きをすることによる分散効果があること。毎月分配金があることという特徴がある上、信用力がかなり高いというのは魅力的ではないでしょうか。そのこともあるのか、資産総額が880億ドル(約9兆円)というとてつもない全米で大人気なETFとなっています。
 但し、利回りの点について以前は2%程度あったのですが、昨今の超低金利状態により、手持ちの債券の利回りが低いものにどんどん入れ替わっていることから、現状の利回りは1.4%程度となっています。

②LQD

・名称:iシェアーズ・iBoxx米ドル建て投資適格社債ETF
・運用会社:ブラックロック社
・設定日:2002年7月22日
・経費率:年0.14%
・投資銘柄数:業種は銀行・ディフェンシブ業種・通信・テクノロジーの4業種で50%。その他も幅広い業種に投資している。格付けはBbbが50%超、Aが30%弱となっており、リスクは若干高めだが2,400社以上に分散投資されている。
・分配金支払月:毎月
・特徴:分配金もある程度取れる米国社債ETF。
 銘柄のほとんどがBbb以上のいわゆる「投資適格債」ですので、債務不履行になってしまうリスクがあまりない社債に投資しているものです。米国政府が発行しているものと比べれば、格付けが下がってしまいますが、分散投資もされており、分配金の利回りが少し高め(2.3%あたり)になっていますので、投資の選択肢の一つとして考えて良いETFだと思います。

③BND

・名称:バンガード・米国トータル債券市場ETF
・運用会社:バンガード社
・設定日:2007年4月3日
・経費率:年0.04%
・投資銘柄数:業種は政府機関や政府保証付不動産担保証券で60%近く。資本財・サービス、金融機関を加えた4業種で90%超。格付けはBbb以上が100%。国債も40%程度組み入れられており、リスクが非常に低いところに投資している。
・分配金支払月:毎月
・特徴:AGGと並んでとにかくかなり信用力が高い債券ETF。
 AGGと比べて、格付けは若干低くなるものの、誤差の範囲と言っても良いくらい。分配金も利回り2%程度となっており、こちらもAGGと同じような水準。価格はAGGよりも少し安いので、こちらの方が買いやすいかもしれません。

おまけ④JNK

・名称:SPDR ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF
・運用会社:ステートストリート社
・設定日:2007年11月28日
・経費率:年0.40%
・投資銘柄数:業種の上位は景気連動型消費財、通信、生活必需品、エネルギー、資本財・・・
 具体的な上位銘柄は、トランスダイム、センティーン、カーニバル、アメリカン航空・・・
 格付けはBbが50%弱、Bが40%弱、残りはCcc以下のいわゆる投資不適格債券・・・
・分配金支払月:毎月
・特徴:格付けが低いいわゆるジャンク債に投資する債券ETF。
 債券ETFを資産に組み入れるということは、守りに入りたいからという理由によるところが大きいと思いますが、このETFはその考えからは離れてしまうものです。
 分配金の利回りは5%弱ありますので、魅力はありますが、投資銘柄自体がリスクがあるところですので、その点はよく考えないといけないと思います。

結論

債券ETFは守りの資産として、投資の選択肢の一つに考えてもよろしいかと思います。
資産額を守るということに関しては、債券ETFの魅力の一つです。
但し、昨今の超低金利の状況で利回りの低いものが組み入れされていくので、分配金の利回りは下がってしまいそうです。
また、コロナショックからの立ち直りによる市場金利の上昇に比べて、債券ETFは分配金の利回りが低くなる方向なので、魅力が薄れてしまう=価格が下がってしまうことが懸念されます。

長くなりましたので、今回はここまでとします。
それでは。

投資は個人の責任でお願いします。
自分のお金のことですので、しっかり勉強して経験を積みましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました