こんな投資信託はダメ | やまブログ 米国株投資をしよう

こんな投資信託はダメ

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今回は、「こんな投資信託はダメ」ということで書いていきたいと思います。

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ETFであれば、上場投資信託(Exchange Traded Fund)というくらいですから、上場している=上場する為の審査に通っているもので、おかしな内容のものは比較的少ないですが、投資信託は運用会社が販売会社や投資家のニーズを組み入れながらそれぞれの思いを持って作るものですので、良いものもあれば、残念なものもあるというのが実情です。
内容をしっかり把握して、自分の投資方針に合ったものを選ぶ必要がありますが、下記のような投資信託は百害あって一利なしですので、特に気を付けましょう。

こんな投資信託はダメ

手数料が高い

→特に大手証券会社や銀行・郵便局等の窓口で販売されている投資信託には、購入時に3%、運用手数料として2%、解約時にも手数料を取るというものが多くあります。
 一方、株式投資の一般的な利回りは5~7%程度と言われています。(これは、毎年5~7%上がっていくというものでは無く絶好調の時もマイナスになる時もあり、総じてみるとという値です)
 もしこのような投資信託を買ってしまうと、例えば初年度に上手く運用してもらって5%の利回りが出たとしても、購入時手数料3%、運用手数料2%が引かれて、リターンはゼロとなります。
 相当上手く運用してもらっても、投資家に返ってくるリターンはたかが知れているレベルになってしまうということですし、仮に運用が上手くいかなかったとしても手数料は関係なしに引かれてしまいます。手数料が高いからといって特別なサービスをしてくれるわけでもありませんし、販売会社や運用会社にとっては、頑張って運用しようが、そこそこで運用しようが関係なく手数料収入が得られるということで、販売する側にしかメリットが無いということになります。
 インデックスに連動した投資信託であれば、中の人が余計に売ったり買ったりすることが無いので、手数料がかなり抑えられている(年0.2%や0.1%辺り)のに加えて、ある程度のリターンも期待ができますので、無理に手数料が高い投資信託を買う必要性は無いと思います。

毎月分配型

→投資信託の運用において発生した利益について、再投資するパターンと分配金(株式で言えば配当金に当たるもの)として投資家に返すパターンがあります。
 この、分配金を投資家に返すパターンの中に、「毎月返す」というものがあります。
 一見すると、「毎月お金が入ってくるって良いな」「お小遣いみたいだな」と思われる方もいるかと思いますが、世の中そんなに甘くないです。
そもそも、分配金や配当金というのは、本来であれば発生した利益から分配するものですが、投資信託の場合は利益から出る分配金とは別に、「特別分配金」を出す商品があります。「特別」分配金と聞くと、何だか嬉しい気分になりますが(特別ですからね)、なんてことない元本を切り崩して出しているだけのものです。
投資の世界は規模の世界です。より多くのお金を運用した方がより多くのリターンを得ることが出来ます。良い投資信託というのは規模=純資産が右肩上がりに増えているものということも出来ますが、毎月分配型は元本=純資産に手を付けてしまってるので当然純資産が増えないどころか時間が経つにつれて減っていく状態になることが多いです。つまり運用するお金が減っていくということです。これでは、投資する魅力がありませんね。
元本に手を付けないようにする為には、毎月しっかりと利益を出していく必要がありますが、それが出来れば苦労しないということは、会社勤めの方も自営業の方も理解されているところだと思います。
つまり、毎月分配金を出す→利益分では足りないので元本に手を付ける→元本が減って投資効果が低くなる→投資信託の魅力が薄くなって解約が増える→元本が減る→・・・→いつの間にか解散。という流れになることが容易に想像できます。
余談ですが、毎月分配型の投資信託は、結局何に投資しているのかわからないというものもちょくちょくあります。内容が分からないので、「手数料が高くても仕方ないのかな」とか「よくわからないからプロに任せよう」という感じで投資家を諦めさせて、手数料をがっちり頂戴しようという考えなのでしょうかねぇ・・・。

新商品


→投資信託は、運用会社が販売会社や投資家のニーズに基づき、大の大人が諸々いろいろ考えて作るものという話をしましたが、そうして出来上がった商品は一見魅力的なものが多いです。
最近で言えば、5G関連とかクリーンエネルギー関連、電気自動車(EV)関連、SDGs関連等のテーマの銘柄をまとめた詰め合わせセットが出ていたりしています。
確かにこれらのテーマは今後の世界の潮流になっていくのだろうなぁということで、魅力をアピールして上手く営業すればたくさん売れそうな感じがします。
 もちろん、社内検討時にバックテストを行い、しっかりと利益を生んでくれるという確信があるから販売するわけですが、実際に販売したところ思ったよりも市場が成長してくれなくて残念なことになったということがよくあります。(特に新興国投資はこの手の話をよく聞きます)
 投資信託に馴染みが無い方や投資初心者の方は、新商品では無く、これまでしっかりとした実績がある商品から始めた方がよろしいかと思います。

 また余談ですが、よく投資信託人気ランキングやプロが勧める○○という記事がありますが、これを鵜呑みにして商品選びを行うのはダメです。
 インデックスファンドであれば、これまで書いている通り、投資する価値は十分にありますが、内容が大事です。内容をしっかりと確認しましょう。
 ランキングやプロのおすすめに、インデックスファンドではなく、内容がよくわからない商品や特定のテーマにのみ投資しているような商品が入ってきている場合は、「営業さんが頑張って売ったんだな・・・」もしくは「この証券会社(銀行・郵便局)はこの商品を売りたいんだな・・・」ということを思いながら、生暖かい目で見てあげましょう。

長くなりましたので、今回はここまでとします。
それでは。

投資は自己責任でお願いします。
自分のお金のことですので、しっかり勉強して経験や知識を積み上げましょう。

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